9.07.2011

無事? 納品へ

たろきちす。

随分長い間かかりきりだった自立式の店頭POPが
やっと納品となりました。
と言ってもまだ半分の納品(個数1,000)しか終わってないのですが。

先日も書きましたが今回は
高級感とコストダウンという相反する課題を実現するため
随分と試行錯誤し、自分の中では印象に残るJOBとなりました。

試作1号機からの〜

と、まあ写真並べるとなんてことないですが。。。

先ずはaianとの市場視察からはじまり…
数々の店頭POPがありましたが、おおよそ仕様としては
段ボールベース、ウッドラックベース、そして厚紙ベースの3種が主。

見比べていくと、段ボールベースで作ってあるものは
なぜかチープに感じてしまう…
それは何故か。
断面から見える段ボールの色と質がチープさを感じさせるものでした。
よくよく見ると段ボールに合紙してある印刷部分にはうっすらと
段ボールの波が浮きだしているものもありなおさらです。
コスト的にはメリットは有りそうでしたが
高級感という視点からははずれてしまうので段ボールは却下。

ウッドラックに関してはまずコストがかかってしまうのと
やはり高級感に欠ける事もあり同じく却下。

残る厚紙で合紙という選択肢になります。

ここでの課題は強度とコスト。
どの厚さの紙を何枚合わせれば強度とコストのバランスが取れるのか。
何枚もの厚さのサンプルを用意し、検討を重ねた結果、
本体、紙脚ともにチップボール(57)の2枚と
コート紙の180kgにPP加工したもの2枚の計4枚の合紙としました。
コートボールに直接印刷することも考えましたが
L判に印刷ということで印刷のコストが随分あがってしまうので
前出の組み合わせとなりました。

印刷する用紙が薄いとチップボールの
ざらざらの表面が浮き出て来ることが怖いので
そこそこの厚みのある用紙で、ということで180kgのコート紙としました。
結果、チップボールの浮きだしもなく、
PP加工と併せて非常に高級感のあるキレイな仕上がりになってます。

強度と組み立て易さをL判という大きさの縛りの中で
どう捻出するか大いに悩んだ紙脚部分。
あまり目立つ事のない紙脚部分ですが
本体と同じ仕様(PPは無し)で黒の仕上げとし、
全体での高級感は申し分なし!

1200mmという高さをキープしたいと言う先方様の希望があり
以前それを実現するために上下セパレートしたものを貼り合わせて
1枚ものにして制作したのですが、
使用するスパンが非常に長かったこともあり、
はがれてくるなどの不具合がありました。

今回、その反省点も踏まえ且つ高級にということで
なんとしてもセパレートスタイルは避けたいと思っていました。
しかし、1200mmのものを一枚でというと
A倍判の印刷となってしまうため、べらぼーにコストが上がってしまいます。
そこで本体は四六全判での印刷に抑え、
下部のロゴ部分だけをセパレートし、
斜めにつけることで1200という高さを維持しつつ
演出的にもいいんではないかと言うことで
下の写真のようなスタイルにしました。 

組み立て方の説明書も作成しました。
簡単に組み立ててもらえると思います。

今回、何かと相反する条件の中でaianと試行錯誤しながら
ここまで辿り着けたことは非常に勉強になりました。
反省点もいくつかありますが、色々学べる事も多かったので
次回はそれらを活かしてもっとスムーズに
より良い物ができるのではないかと思います。

オファー、お待ちしてます!!



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