春ですね。
春といえば4/5は特別な日、そう。
レイン・ステイリー(Alice in Chains)
ご存知カート・コバーン(Nirvana)、
二大グランジヒーローの命日であります。
奇しくも同じ日にカートはショットガンで自殺、
レインはオーバードーズで亡くなりました。
と言っても、グランジ全盛の90年代初頭〜中頃ガンガン聞いてた、という訳ではなく。
しっかり聞き出したのは恥ずかしくも最近。
特にAlice in Chainsは数年前たまたま遊びに来た友人が、
その日中古CD屋で『MTV Unplugged』を買ってきたという…。
その時の
泥臭いロックの中にある美しいメロディー
何よりレインの中毒性のある声にヤラれてしまい、
それ以来もうすっかり遅咲きのアリチェンファンに。
ので、4/5は酒飲みつつグランジを愛でる個人フェスな日になってます。
(嫁からは毎度「気持ち悪い」という有り難い感想を頂いてます)
ほんで酔いも回ってきた頃合いにいつも思い出すのが
有名な梶井基次郎の短編「櫻の樹の下には」
桜の樹の下には(中略)屍体 が埋まっている!
これは信じていいことなんだよ。何故 って、桜の花があんなにも見事に咲くなんて信じられないことじゃないか。俺はあの美しさが信じられないので、この二三日不安だった。しかしいま、やっとわかるときが来た。桜の樹の下には屍体が埋まっている。これは信じていいことだ。
俺には惨劇が必要なんだ。その平衡があって、はじめて俺の心象は明確になって来る。俺の心は悪鬼のように憂鬱に渇いている。俺の心に憂鬱が完成するときにばかり、俺の心は和んでくる。「綺麗なもんには裏があるんだよ」的な単純な事ではなく。
何よりも美しくあろうと願う者は、常に死を内包し均衡を保ち続けないといけない。
と(勝手に)解釈してます。
グランジはそれを体現して、死を持って終わらせたジャンルなんだと思います。
カートにしろ、レインにしろ 彼らは純粋に美しくありたかったんだな…と。
合掌そして合唱。
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