12.28.2010

極私的距離

常念岳にて義父&嫁(2008)

本年最後に湿気った話題で恐縮ですが、今年義父が61歳で亡くなりました。
山とギャンブルと漫画を愛する…まぁ変なおっちゃんでした。
夏に一緒に山に登るのが恒例行事…になるはずだったのが、
結局2回しか行けなかったな。

色々変わった人でして、びっくりしたのが、
家族のアルバムが全て糊張りのスクラップブック
(まさにこういうのが数十冊)↓

自分の独身時代から何号も続いていて、前の彼女の写真!?から、
就職、結婚、子供、麻雀、仕事、たまにメモ、詩、
何でもありのカオス仕様。

あ、ありえねぇー。

その恐ろしいまでの自己中心っぷりに度肝抜かれました。

嫁はどこの家庭でもアルバムはこういう物だと思っていたらしく、
後年大分恥をかいたそうです。
普通は綺麗なアルバムで、子供別とかでさー、なんて笑い話の種だったんですが…

義父が亡くなって家族がバタバタしている最中、
自分はこのアルバムを参列した人に見てもらおうと、
修復とディスプレイ作業に時間を費やしていました。
そん時に御世辞にも上手いとは言えない写真やなんやら観てるうちに、
「いい距離感だよな…。」と感心するようになって来た。

徹夜麻雀、仕事風景、自分が気に入った歌の歌詞とか、
「ほんとどうでもいい(笑)」オトンの極私的風景に強制ミックスされる家族の風景。そしてそれをなんの屈託もなく共有してる家族…
感心したというか、「やられたー」というか。

惜しむらくはー、間違いなくスクラップに掲載されたであろう
孫と一緒の登山の風景やらが無いことか。
でもしっかり「ココに散骨してね」リストに北アの秘境を指定してるあたり心憎い。
ので完了するまで、スクラップブックはうちで継続しときます。


んじゃ、よろしく見守ってて下さい、
孫も山好き(多分)。

Chan_Z

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